Porsche 962C


TAISAN STARCARD 962C #35 1994'




タイサン スターカード 962C

エントラント名 TEAM TAISAN
ベース車両   Porsche 962C
タイヤ     ヨコハマ


ドライバー ・アンソニー レイド
      ・近藤 真彦

実質、GT初年度1994年、Rd1富士・Rd3富士・Rd5MINEに参戦。
Rd3富士では優勝を飾っています。



何かの冗談のようですが、この有名なCカー、JGTCで走っていたんです…

あれ??
JGTC(現在はSuperGTと改称)は基本的に市販されている車しかエントリーできません。
じゃ、このマシンは何故?という疑問は、
「ロードカー」が存在していたんです。
94年、ダウアー・ポルシェというポルシェ962Cにナンバーを付けた公道仕様がありました。

それ故、「特認車両」という形で出場できたそうです。

とはいえ、元が生粋のレーシングマシン。
GTレギュレーションに合わせるため、360kgのウェイトを積まされました。
そして、もともと耐久マシンであり、ローリングスタートしか想定されていないため、
1速ギアが無い!ために、スタートで大きく出遅れ、その後に猛烈な追い上げをするという、
レース運びが常だったそうです。
(当時のJGTCはスタンディング・スタート)

データを調べてみると、このマシンの特性が見えてきます。

富士のようなパワーが重要なサーキットでの予選では無敵。
Rd3の予選タイムは予選2位のフェラーリF40に2.5秒の差を付けています。
現在の実力が拮抗しているSuperGTではあり得ないタイム差です。
Rd1でも予選ポールを獲得しています。(決勝では17周と記載されているためリタイア?)

唯一、Rd5MINEではポールが取れず、決勝でも3位表彰台止まりでした。

MINEのようなサーキットは相性が悪かったようです。


現在ではデイトナプロトと言っても間違いじゃない、紫電というマシンが
GT300クラスで走っています。

ですが、それすらも「普通」に感じられてしまうくらい、
とんでもないマシンが創成期には走っていたんですね。

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